【実体験】512GBのMicroSDカードが実は32GBだった!容量偽装の見分け方と失敗しない選び方
512GBのMicroSDカードが約4,000円で買えるとしたら、あなたはどう思いますか?
私も「これだけ容量があれば、たくさんの動画を保存できる」と思い、格安のMicroSDカードを購入しました。
ところが、実際に使ってみると、保存したはずの動画が次々と消えてしまうというトラブルが発生しました。
サムネイル画像は表示されるのに、肝心の動画が再生できません。
何度フォーマットしても改善せず、おかしいと思って調べてみると、512GBのはずが実際には32GBしかなかったのです。
いわゆる「容量偽装」のMicroSDカードでした。
今回は、私が実際に経験したトラブルを紹介するとともに、容量偽装の仕組みや見分け方、失敗しないMicroSDカードの選び方について、初心者にもわかりやすく解説します。
格安512GB MicroSDカードを購入してみた
約4,000円という安さに惹かれて購入
今回購入したのは、容量512GBのMicroSDカードです。
価格は約4,000円でした。
一般的に、512GBのMicroSDカードは、メーカーや性能によって価格が異なりますが、信頼できるメーカーの商品では1万円以上するものもあります。
そのため、約4,000円という価格は非常に魅力的でした。
もちろん、安い商品がすべて悪いわけではありません。
しかし、今回の買い物では価格の安さだけで判断してしまったことを後悔しています。
動画を保存するために使い始めた
購入したMicroSDカードは、動画ファイルの保存用として使う予定でした。
512GBもあれば、かなりの数の動画を保存できます。
最初は問題なくコピーできているように見えたので、特に疑うこともなく使っていました。
ところが、コピーを続けていくうちに、おかしな現象が発生したのです。
保存した動画が次々に消えるトラブルが発生
最初は正常にコピーできていた
最初のうちは、パソコンからMicroSDカードへ動画をコピーしても、特に問題はありませんでした。
ファイル一覧にも動画が表示され、正常に保存されているように見えました。
しかし、動画を次々とコピーしていくと、以前保存したファイルが開けなくなっていきました。
サムネイルだけ残って動画が再生できない
特に不思議だったのは、動画のサムネイル画像が表示されていることです。
一見すると動画ファイルが存在しているように見えるのですが、実際に開こうとしても再生できません。
コピーしたはずの動画が次々と使えなくなっていくのです。
最初はファイルの破損やコピー時のエラーを疑いました。
しかし、何度試しても同じ現象が発生しました。
フォーマットしても直らなかった
MicroSDカードに問題があるのではないかと思い、フォーマットも試してみました。
しかし、結果は同じでした。
フォーマット直後は正常に使えているように見えるのですが、動画を大量にコピーすると、再びファイルが開けなくなります。
さすがにおかしいと思い、MicroSDカードの容量について調べてみることにしました。
512GBのはずが32GB!MicroSDカードの容量偽装とは?
容量偽装の仕組み
調べてみると、今回購入したMicroSDカードは、表示上の512GBとは異なり、実際に利用できる容量が約32GBしかないことがわかりました。
これは「容量偽装」と呼ばれる問題です。
容量偽装とは、実際には小容量しかない記憶媒体を、パソコンなどに大容量の製品として認識させる不正な仕組みです。
例えば、実際には32GBしか保存できないMicroSDカードを、512GBとして認識させることがあります。
なぜパソコンには512GBと表示されるのか
通常、パソコンはMicroSDカードのコントローラーから報告される容量情報をもとに、保存できる容量を表示します。
ところが、容量偽装された製品では、この情報が不正に変更されている場合があります。
そのため、パソコンの画面では512GBと表示されていても、実際には32GB程度しか保存できないことがあるのです。
つまり、パソコンに表示される容量だけでは、本当にその容量が使えるかどうかは判断できません。
容量を超えて保存すると何が起こる?
容量偽装されたMicroSDカードに、本来の容量を超えるデータを書き込むと、さまざまな問題が発生します。
例えば、次のような症状です。
- 保存したファイルが開けなくなる
- 動画や写真が破損する
- コピーしたデータが消える
- 古いデータが上書きされる
- ファイル名だけ残って中身が読み取れなくなる
今回私が経験した、サムネイルだけ表示されて動画が再生できなくなる現象も、容量偽装によって起こり得る症状です。
ただし、同じ症状はMicroSDカードの故障などでも発生するため、正確に判断するには容量テストが必要です。
MicroSDカードの容量偽装を見分ける方法
容量偽装を見分けるには、実際にデータを書き込んで、正常に読み出せるか確認する方法が有効です。
WindowsとLinuxでは、それぞれ専用の確認ツールがあります。
WindowsでH2testwを使って確認する
Windowsでは「H2testw」というソフトウェアがよく知られています。
H2testwは、記憶媒体にテストデータを書き込み、正常に読み出せるかを検証するツールです。
基本的な使い方は次のとおりです。
- H2testwを入手して起動する
- 検証するMicroSDカードのドライブを選択する
- 「Write + Verify」を実行する
- テスト終了後に結果を確認する
実際の容量よりも大きく偽装されている場合、書き込みや読み出しの検証でエラーが発生することがあります。
なお、テストには時間がかかる場合があります。
また、保存済みのデータがある場合は、事前にバックアップしておきましょう。
実際にF3を使って容量偽装を調べてみた
今回購入した512GBのMicroSDカードについても、Linux MintでF3(Fight Flash Fraud)を使って調査しました。
最初に「f3write」で書き込みテストを行いましたが、途中で中断しました。
その後、実際に利用できる容量が約32GBであることを確認し、「f3fix」を使ってパーティションを約32GBに修正しました。
修正後に「lsblk」コマンドで確認したところ、約31.8GBと表示されました。
つまり、512GBとして販売されていたMicroSDカードは、実際には約32GBしか利用できない状態だったのです。
なお、「f3fix」は容量偽装そのものを修復するツールではなく、利用可能な領域に合わせてパーティションを調整するためのツールです。
容量テストで注意すること
容量テストを実行する前には、次の点に注意してください。
- 大切なデータは必ずバックアップする
- 検証対象のMicroSDカードを間違えない
- テスト中はMicroSDカードを取り外さない
- テスト後は作成されたテストファイルを削除する
特に、すでに異常が発生しているMicroSDカードでは、データが失われる可能性があります。
重要なファイルが残っている場合は、容量テストよりもデータの救出を優先してください。
購入ショップにレビューを書いた結果、返金対応に
ショップに問題を伝えた経緯
今回購入したMicroSDカードについて、容量偽装が疑われることがわかったため、購入ショップにレビューを書きました。
512GBとして販売されていたにもかかわらず、実際には約32GBしか使えず、動画ファイルが次々と破損してしまったという内容です。
すると、ショップから返金の申し出がありました。
返金の申し出を受けた体験談
ショップ側から返金の提案があったため、今回は返金してもらうことにしました。
ただし、返金してもらえるからといって、失われたデータが元に戻るわけではありません。
もし大切な写真や仕事のファイルを保存していたら、取り返しのつかないことになっていたかもしれません。
今回の経験から、MicroSDカードを購入する際には、価格だけでなく信頼性も重視する必要があると感じました。
失敗しないMicroSDカードの選び方
相場より極端に安い商品は避ける
MicroSDカードを購入するとき、まず注意したいのが価格です。
もちろん、安い商品が必ずしも悪いわけではありません。
しかし、ほかの商品と比較して極端に安い場合は、注意が必要です。
特に、大容量をうたいながら相場より大幅に安い商品については、購入前に十分確認することをおすすめします。
KIOXIA・SanDiskなどの信頼できるメーカーを選ぶ
MicroSDカードには、さまざまなメーカーの商品があります。
例えば、次のようなメーカーが知られています。
- KIOXIA(キオクシア)
- SanDisk(サンディスク)
- Samsung(サムスン)
- Kingston(キングストン)
こうしたメーカーの商品を選ぶことは、信頼性を重視するうえで有効な方法のひとつです。
ただし、有名メーカーのロゴを使った偽造品が販売される可能性もあるため、メーカー名だけで安心するのは禁物です。
販売店と購入者レビューを確認する
購入前には、商品のレビューも確認しましょう。
特に、低評価レビューには重要な情報が含まれていることがあります。
「容量が少ない」「データが消えた」「認識しなくなった」といった報告が複数ある場合は、慎重に判断したほうがよいでしょう。
また、Amazonや楽天などで購入する場合も、販売元や発送元を確認することが大切です。
信頼できる販売店から購入することで、トラブルのリスクを減らせます。
容量だけでなく速度規格にも注目する
MicroSDカードを選ぶときは、容量だけでなく転送速度にも注目しましょう。
例えば、次のような規格があります。
| 規格 | 主な目安 |
|---|---|
| Class 10 | 最低書き込み速度10MB/s |
| U1 | 最低書き込み速度10MB/s |
| U3 | 最低書き込み速度30MB/s |
| V30 | 動画向けの最低書き込み速度30MB/s |
| A1・A2 | アプリの読み書き性能に関する規格 |
動画を大量に保存したり、高画質の動画を撮影したりする場合は、用途に合った速度規格を選ぶことが重要です。
なお、これらの速度規格は容量偽装がないことを保証するものではありません。
まとめ:MicroSDカードは安さだけで選ばない
今回は、約4,000円で購入した512GBのMicroSDカードが、実際には約32GBしか使えなかったという体験談を紹介しました。
最初は正常に使えているように見えましたが、動画をコピーしていくうちに、保存したファイルが次々と開けなくなってしまいました。
何度フォーマットしても改善せず、最終的に容量偽装の問題に行き着きました。
今回の経験で学んだのは、MicroSDカードは容量と価格だけで選んではいけないということです。
大切な写真や動画を保存するためにも、信頼できるメーカーや販売店を選び、購入後には必要に応じて容量テストを行うことをおすすめします。
安い商品を購入して節約したつもりでも、大切なデータを失ってしまっては意味がありません。
私自身、今回の失敗を教訓に、次からは信頼性を重視してMicroSDカードを選ぼうと思います。
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