Windows10のサポート終了が迫り、「自分のPCはWindows11に対応しているのか?」「アップグレードしたら重くならない?」と不安に感じている方は多いのではないでしょうか。
本記事では、実際のチェック方法やアップグレード時の注意点、TPM2.0の確認方法、万が一非対応だった場合の代替策や中古PC購入時の注意点まで、初心者にもわかりやすく解説します。
この記事を読めば、Windows11への不安をすべて解消できます!
Windows11対応状況のチェック方法【まずやるべきこと】
Windows10のサポート終了が迫る中、まずやるべきことは「自分のPCがWindows11に対応しているかを確認すること」です。
ここでは、Microsoft公式ツールによる互換性チェックと、特に重要な「TPM2.0」「セキュアブート」の確認方法を、初心者向けにわかりやすく解説します。
PCの互換性を一発で確認できる公式ツール
Microsoftが提供する「PC 正常性チェックアプリ(PC Health Check)」を使えば、あなたのPCがWindows11に対応しているか簡単に確認できます。
確認手順:
- Microsoft公式サイトから「PC正常性チェックアプリ」をダウンロード
- アプリをインストールし、起動
- 「今すぐチェック」ボタンをクリック
- 対応可否が表示される(非対応の場合は理由も表示)
このツールは、CPU・メモリ・ストレージ・TPM・セキュアブートなど複数の要件を一括でチェックしてくれるので非常に便利です。
TPM2.0とセキュアブートの確認手順
Windows11ではセキュリティ強化のためにTPM 2.0とセキュアブートの対応が必須です。
以下の手順で確認しましょう。
✅ TPM 2.0の確認方法
- Win + R キーを押して「ファイル名を指定して実行」を開く
tpm.msc
と入力してEnter- 「TPM 製造バージョン 2.0」と表示されていればOK
※「TPMが無効」と表示される場合は、BIOS設定で有効化できる可能性があります。
✅ セキュアブートの確認方法
- Windowsの検索バーに「システム情報」と入力して起動
- 「セキュアブートの状態」が「有効」と表示されていればOK
※Legacy BIOSモードの場合、セキュアブートは無効になります。こちらもBIOSで変更可能です。
💡 実体験からのアドバイス
筆者の4年前のノートPCも初回チェックでは「非対応」と表示されましたが、BIOSでTPMとセキュアブートをONにしただけで「対応」に変化しました。
古いPCでも、設定変更だけで対応可能になる場合があるので、最初からあきらめずに確認してみましょう。
互換性の確認が終わったら、次は具体的なシステム要件の確認です。
次の章で詳しく解説します。
Windows11のシステム要件とは?
Windows11は、セキュリティ・安定性・パフォーマンスを重視した設計となっており、Windows10よりも厳しいハードウェア要件が定められています。
ここでは、Microsoftが公式に定めている最低システム要件を一覧表にまとめ、特に多くの人がつまずく「TPM 2.0」についても初心者向けにわかりやすく解説します。
最低スペックの一覧表と用語解説
項目 | 要件 | 補足説明 |
---|---|---|
プロセッサ | 1GHz以上、2コア以上の64ビット対応CPU | 第8世代Intel以降、AMD Ryzen 2000以降が目安 |
メモリ(RAM) | 4GB以上 | 快適に使うには8GB以上推奨 |
ストレージ | 64GB以上の空き容量 | OSインストールには余裕が必要 |
ファームウェア | UEFI、セキュアブート対応 | BIOSモードでは非対応 |
TPM | TPM バージョン 2.0 | 多くのPCではBIOSで有効化が必要 |
グラフィックス | DirectX 12対応(WDDM 2.0ドライバ) | 最新のGPUまたはオンボードでも可 |
ディスプレイ | 9インチ以上、720p以上 | 高DPI環境ではスケーリング調整が必要 |
インターネット | 初回セットアップ時に必要 | Microsoftアカウントが必要な場合あり |
上記のいずれかを満たしていない場合、Windows11のインストールがブロックされる可能性があります。
TPM2.0とは?初心者向けにやさしく解説
TPM(Trusted Platform Module)2.0は、マザーボードに搭載されたセキュリティ用チップで、パスワード・暗号鍵・証明書などの重要情報を安全に保管するために使用されます。
Windows11では、このTPM2.0がセキュリティ基準として必須となりました。
TPMが有効になることで、以下のようなセキュリティ機能が強化されます:
- BitLockerによるドライブの暗号化
- Windows Helloによる顔認証・指紋認証
- 不正ソフトやウイルスからの保護機能
TPMは、パソコンによってはBIOSで無効になっている場合があります。
そのため、「PC Health Checkで非対応と出た=使えない」とは限らないので注意が必要です。
BIOS画面に入り、「Security」や「Advanced」タブの中で「TPM」や「PTT(Intel)」「fTPM(AMD)」を「Enabled(有効)」にすることで、多くのPCで対応可能になります。
💡 実際に対応できた事例
筆者のデスクトップPC(2018年製)では、TPMが無効になっていたため「非対応」と表示されましたが、BIOSでTPM 2.0をONにするだけで正常にWindows11にアップグレードできました
。このように、「設定変更だけで対応できるケース」は非常に多いです。
次は、対応が不安視されやすい「中古PC」や「自作PC」の注意点について詳しく見ていきましょう。
中古PC・自作PCは要注意!Windows11非対応リスクと対策
フリマアプリや中古ショップでPCを購入する方や、自作PCユーザーの中には、Windows11の要件を満たしていない可能性があります。
特に注意したいのが「TPM 2.0」と「セキュアブート」の非搭載・無効化。
ここでは、購入前のチェックポイントと非対応だった場合の代替策を解説します。
フリマサイトでの購入時に見るべきポイント
中古PC購入時は、以下のチェックリストを確認しましょう。
- CPUの世代(Intel 第8世代以降、Ryzen 2000番台以降)
- TPM 2.0の搭載有無(BIOS設定で有効化可能か)
- セキュアブート対応(UEFI搭載か)
- メモリが4GB以上、ストレージが64GB以上あるか
💥 注意点: 一部の出品者が、TPM非搭載のPCに無理やりWindows11をインストールして販売しているケースもあります。
こうしたPCは、今後のWindowsアップデートで使えなくなる可能性があるため注意が必要です。
🧠 賢い選び方のコツ
「Windows11対応」と記載されていても鵜呑みにせず、必ず以下の情報を確認・問い合わせましょう:
- CPU型番(例:Core i5-8250U など)
- TPM 2.0が「有効」になっているか
- BIOSが「UEFIモード」で動作しているか
これらが確認できない場合は、購入を避けるか、Windows10延長サポートで利用を検討するのが安全です。
TPM非対応でもインストールする方法はある?
実はTPMやセキュアブートがなくても、非公式な手順でWindows11をインストールする方法も存在します。
ただし、Microsoftの正式サポート外となるため自己責任となります。
代表的な回避方法:
- レジストリ編集によるTPM・CPUチェックのバイパス
- Rufusなどのツールを使ったISO作成でのインストール
⚠️ ただし、非対応PCへのインストールは将来的なセキュリティアップデートの保証がありません。
「どうしても今のPCを使いたい」という理由がない限りは、対応PCへの買い替えを検討するのが最も安全で確実です。
💡 中古PCでも大丈夫なモデル例(実例)
メーカー | モデル | 対応可否 | 参考価格 |
---|---|---|---|
HP | ProBook 450 G5 | ◎(TPM 2.0あり・UEFI対応) | 約30,000円〜 |
DELL | Latitude 7490 | ◎(要BIOS設定変更) | 約28,000円〜 |
Lenovo | ThinkPad X280 | ◎(TPM 2.0内蔵) | 約35,000円〜 |
上記のようなモデルであれば、Windows11へ正式にアップグレードできることが確認されており、コストを抑えつつ安心して使える選択肢です。
次は、Windows11にアップグレードする際の「アプリケーションの互換性」や「トラブル対策」について見ていきましょう。
アプリの互換性は大丈夫?アップグレード前にすべきこと
Windows11にアップグレードするときに気になるのが、「今使っているアプリがちゃんと動くか?」という点です。
特に業務用ソフトや古いアプリを使っている場合、動作しない・起動しないといったトラブルが起こる可能性もあります。
ここでは、アプリの互換性を確認する方法と、万一問題があった場合の回避策や代替手段について解説します。
App Assureとは?Microsoftの無料互換サポート
Microsoftは、法人ユーザーやビジネス向けに「App Assure(アップ・アシュア)」という無料サポートを提供しています。
- 対象: 150シート以上のMicrosoft 365契約者
- 内容: Windows11で動かない業務アプリに対して、Microsoftのエンジニアが修正支援
- 費用: 無償(Microsoftが直接サポート)
もし会社や団体で使っているアプリに不安がある場合は、このサービスを活用することで、安全にアップグレード可能かを判断できます。
古いアプリを動かす互換性モードの使い方
家庭用PCや個人利用でも、古いアプリをWindows11で使いたい場合は、互換モードの設定を試してみましょう。
設定手順:
- アプリのショートカットまたは実行ファイル(.exe)を右クリック
- [プロパティ] → [互換性] タブを開く
- 「互換モードでこのプログラムを実行する」にチェックを入れる
- 以前のWindowsバージョン(例:Windows 8、7)を選択
- 必要に応じて「管理者として実行」にもチェック
また、一部のアプリは解像度設定やドライバーの影響を受けるため、ディスプレイ設定やドライバー更新も合わせて行うと改善されることがあります。
💡 それでも動かない場合の選択肢
- アプリ提供元の公式サイトで「Windows11対応版」があるか確認
- 同等機能を持つ代替アプリ(例:古いOffice → LibreOfficeなど)を検討
- 必要であれば、旧OSとデュアルブートしてアプリ専用環境を残す
注意: 無理に使い続けるとセキュリティ面でリスクがあるため、可能な限り代替ソフトへの移行を検討しましょう。
次のセクションでは、Windows11アップグレード前にしておくべき「バックアップ」「ドライバー更新」「ウイルス対策」などの準備について解説します。
Windows11へのアップグレードを成功させる準備
Windows11にスムーズにアップグレードするためには、事前の準備がとても大切です。
「データのバックアップ」「ドライバーの更新」「セキュリティソフトの確認」などを怠ると、思わぬトラブルに発展することもあります。
このセクションでは、初心者でもできる具体的な準備手順をわかりやすく解説します。
データバックアップの手順
アップグレード中にデータが消えてしまう可能性はゼロではありません。
大切な写真、書類、アプリの設定などを守るために、必ずバックアップを取りましょう。
おすすめのバックアップ方法:
- 外付けハードディスクやUSBメモリ:最も手軽で安心
- クラウドストレージ:(例:OneDrive、Google Drive、Dropbox)
- Windowsの機能:「ファイル履歴」や「バックアップと復元(Windows 7)」
バックアップすべきデータ例:
- ドキュメント、デスクトップ、写真、動画
- ブラウザのブックマークやパスワード
- アプリの設定ファイルやライセンスキー
バックアップが完了したら、USBメモリや外付けドライブは取り外しておきましょう。
ドライバーの更新方法
古いドライバーは、Windows11との互換性エラーや動作不良の原因になります。
アップグレード前に最新のデバイスドライバーをインストールしておきましょう。
更新が必要な主なドライバー:
- グラフィックス(NVIDIA / AMD / Intel)
- オーディオ(Realtek など)
- ネットワーク(Wi-Fi / LAN)
更新手順:
- PCメーカーまたはデバイスの公式サイトにアクセス
- 型番を検索し、Windows11対応ドライバーをダウンロード
- インストーラーを実行して更新
- 必要に応じてPCを再起動
また、デバイスマネージャーから「ドライバーの更新」を選んで自動検索する方法もありますが、公式サイトからのダウンロードがより確実です。
ウイルス対策ソフトの注意点
Windows11のインストールに備えて、ウイルス対策ソフトやセキュリティ設定も確認しておきましょう。
確認すべきポイント:
- 現在のウイルス対策ソフトがWindows11に対応しているか
- 最新版にアップデートされているか
- インストール中に競合を避けるため、一時的にリアルタイム保護を無効にする
なお、Windows11には「Windowsセキュリティ(旧Windows Defender)」が標準搭載されており、一定レベルの保護は確保されています。
市販のセキュリティソフトを使用している場合は、インストール後に再設定・再アクティベーションが必要なこともあるため、事前にライセンス情報をメモしておきましょう。
ここまで準備を済ませれば、Windows11へのアップグレードは安心して進められます。
次は、Windows11の魅力である新機能について詳しくご紹介します。
Windows11の注目機能とメリットまとめ
Windows11には、デザイン刷新から生産性向上、ゲーム体験の進化まで、多くの新機能と改善点が盛り込まれています。
ここでは、特に注目すべきポイントをピックアップし、初心者にもわかりやすくご紹介します。
Snap Layouts・Widgets・Teams統合
📐 Snap Layouts(スナップレイアウト)
複数のウィンドウを効率よく画面に配置できる機能。
マウスを使って画面の四隅や中央にウィンドウを整列させるだけで、作業画面を瞬時に整理できます。
- 最大6パターンのレイアウトを選べる
- マルチタスク作業の効率アップ
- 画面サイズに応じて最適化
🧩 Widgets(ウィジェット)
ニュース、天気、カレンダー、ToDoリストなどの情報を1か所に集約。
タスクバーからワンクリックで即座に情報確認できます。
- 内容は好みに合わせてカスタマイズ可能
- リアルタイムで自動更新
- 日々の情報収集が快適に
💬 Microsoft Teamsの統合
テレワーク時代に対応し、TeamsがOSに標準統合。
タスクバーからすぐにチャットやビデオ通話が可能になりました。
- 個人利用にも対応(MicrosoftアカウントでOK)
- 会議やファイル共有も簡単
- スマホ・タブレットとも連携可能
ゲーマー必見!DirectX 12 UltimateとAuto HDR
🎮 DirectX 12 Ultimate 対応
ゲームの描画技術がさらに進化。対応グラフィックボードを使えば、よりリアルで滑らかな映像が楽しめます。
- レイトレーシング対応で光の表現が自然に
- 描画処理の高速化でFPS向上
- ゲーム開発者からの採用も増加中
🌈 Auto HDR(自動HDR)
対応ディスプレイとゲームであれば、自動でHDR表示に切り替わり、鮮やかな色彩と高コントラストを実現します。
- 明暗の表現がよりリアルに
- 従来のSDRゲームも自動変換可能
- 特にRPGやアクションゲームで効果大
☁ Xbox Cloud Gamingとの連携
Windows11では、Xbox Game Passやクラウドゲーミングとの連携も強化されています。
重いゲームもクラウドからストリーミングで楽しめます。
- 高性能PCがなくても最新ゲームをプレイ可能
- セーブデータをクラウドで共有
- Xboxユーザーとのクロスプレイ対応
これらの新機能により、Windows11は「よりスマートに、快適に、楽しく」PCを使えるOSへと進化しました。
次章では、万が一Windows11にできなかった場合の対処法をご紹介します。
もしWindows11にできなかったら?代替案と選択肢
すべてのPCがWindows11に対応しているわけではありません。
特に古いPCや一部の自作PCでは、TPM 2.0非対応やCPUの世代が古いなどの理由でインストールできないケースもあります。
ここでは、Windows11にアップグレードできなかった場合の代替策や現実的な選択肢を紹介します。
Windows10の延長サポート(有償)を活用する
MicrosoftはWindows10の公式サポートを2025年10月14日で終了すると発表していますが、「有償の延長セキュリティ更新プログラム(ESU)」を提供予定です。
- 対象: 一部法人ユーザーと個人ユーザー(対象範囲は今後発表)
- 期間: 最大3年間の延長(2028年まで)
- 価格: 年ごとに段階的に上昇する可能性あり
Windows10を使い続けたい場合は、この延長サポートを検討するのもひとつの選択肢です。
LinuxやChromeOS Flexの選択肢
Windowsにこだわらない場合は、軽量なOSへ切り替えるのもおすすめです。
🐧 Linux(Ubuntu・Linux Mintなど)
- 無料で利用可能
- 古いPCでも軽快に動作
- Office互換ソフト(LibreOffice)も利用可能
💻 ChromeOS Flex
- Googleが提供するクラウド型OS
- 起動が高速でウイルスの心配が少ない
- インストールもUSBから簡単
どちらも試用できるので、「まずはUSBから試してみる」のがおすすめです。
コスパ良好!Windows11対応中古PCの選び方
今のPCが非対応でも、買い替え=高額出費とは限りません。
Windows11対応の中古PCを選べば、2〜4万円程度でスペック十分なマシンを入手可能です。
選ぶポイント:
- CPU:Intel 第8世代以降 or Ryzen 2000番台以降
- TPM 2.0搭載(またはBIOSで有効化可能)
- メモリ 8GB以上、SSD搭載が理想
おすすめショップ例:
「どうしても今のPCが使えない」「無理にインストールしても不安」なら、中古のWindows11対応モデルに買い替えるのが、最も安心・安全でコスパも高い選択です。
次は、これまでの内容を振り返りつつ、よくある質問とまとめに入ります。
まとめ:Windows11対応の確認と対策で安心の移行を
Windows10のサポート終了が近づく今、自分のPCがWindows11に対応しているかを確認することは非常に重要です。
この記事では、以下のポイントを中心にご紹介しました:
- 公式ツールを使った互換性チェック方法
- TPM 2.0とセキュアブートの確認・有効化手順
- 中古PC・自作PCの注意点と選び方
- アプリの互換性とトラブル回避法
- アップグレード前にすべき準備(バックアップ・ドライバー更新など)
- Windows11の注目機能とアップグレードのメリット
- 非対応時の代替案(Linux・ChromeOS・延長サポート)
Windows11は進化したセキュリティや使いやすい新機能が満載のOSですが、移行前の準備や確認をしっかり行えば、不安なくスムーズに乗り換えが可能です。
焦らず、まずは今のPCの状態を正しく把握し、最適な選択肢を選びましょう。
もし現在のPCがWindows11に対応していない場合は、中古PCを選ぶのが現実的な解決策です。
私は実際にいくつかのモデルを試しましたが、3万円前後でも快適に動作する機種は多くあります
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