「メルカリでパソコンを買ったけど、後悔した…」そんな声がSNSや口コミで増えています。
安さに惹かれて中古PC選びを始めたものの、いざ届いたら「動作が遅い」「すぐ壊れた」「スペック詐称だった」など、後悔している人が少なくありません。
この記事では、メルカリでパソコンを購入して後悔しないための中古PC選びのポイントや、つい見落としがちな落とし穴、失敗を防ぐための具体的なチェック方法を詳しく解説します。
初めて中古PC選びに挑戦する方も、メルカリのパソコンで後悔しないよう、ぜひ参考にしてください。
はじめに
メルカリは、誰でも手軽に売買ができるフリマアプリとして人気を集めています。
中古パソコンも数多く出品されており、特に新品は手が届かない学生や副業を始めたい方、在宅ワーカーなどには「コスパ最強の選択肢」と感じるかもしれません。
ですが、実際には想像以上に多くの落とし穴が潜んでいます。
PCは精密機器であり、外観だけでは内部の状態や寿命を判断することはできません。
安く見えても「電源が入らない」「怪しいOSが入っている」「動作が異常に遅い」といったトラブルが相次いでおり、SNSやレビューでも失敗談が絶えません。
とくに初心者の場合は、スペックや専門用語を正しく読み取れず、思わぬリスクを見逃してしまうことも。
表面上の安さに飛びついて「結局高くついた」と後悔する人も多いのが現状です。
この記事では、実際に流通している危険な中古PCの特徴や、失敗しやすいポイント、そして購入前に誰でもできるチェック方法まで詳しく解説します。
初めて中古PCを買う方でも分かりやすいようにまとめているので、ぜひ参考にしてください。
スペックだけで判断してはいけない理由
中古PC選びでよくある失敗が、スペック表記だけを見て即決してしまうことです。
「Core i7搭載」「8GBメモリ」「SSD内蔵」といった一見高性能に見えるキーワードだけで安心してしまうのは非常に危険です。
なぜなら、同じ「Core i7」でも世代によって性能が大きく違うからです。
たとえば2011年発売の第2世代Core i7(Sandy Bridge)は、現行のエントリーCPU(PentiumやCeleron)よりも処理能力が劣る場合もあります。
また古いモデルは最新OSやドライバが非対応なことも多く、快適な動作は期待できません。
さらに、最近よく見かける「Windows 11搭載」と記載された中古PCにも要注意。
公式にサポートされていない機種に無理やりインストールされたものが多く、TPM2.0やSecure Boot未対応のまま販売されているケースも多いです。
この場合、OSのアップデートやセキュリティパッチが適用されないリスクが非常に高くなります。
メモリ容量も同様です。
8GBと書かれていても古いDDR3など遅い規格が使われていたり、CPUやマザーボードがボトルネックとなり体感速度は現行機種に遠く及ばないことがよくあります。
SSDも「搭載=安心」ではありません。
中古SSDは消耗している場合も多く、寿命が尽きる直前の個体も混ざっています。
最悪の場合、購入後すぐにエラーやクラッシュが起こることもあるのです。
こうした理由から、スペック表記は「一部の目安」にすぎません。
世代や規格、OSのインストール方法、品質管理の有無など、総合的な視点で判断することが大切です。
中古PC特有の見えないリスク
中古PC最大のリスクは「外からは見えない劣化や故障の予兆」にあります。
たとえばハードディスク(HDD)は消耗品で、長年使われてきたものは内部の寿命が尽きかけていることが珍しくありません。
動作時間が2万時間を超えるHDDは、いつ壊れてもおかしくない状態です。
突然のデータ消失やOSの起動不能など、致命的なトラブルに直結します。
ノートPCならバッテリーの劣化も要注意です。
外見はきれいでも「充電できない」「ACアダプタを抜くと即シャットダウン」など、使い物にならない例が頻発しています。
冷却ファンも経年劣化で埃が詰まったり、潤滑油切れで回転数が低下したりします。
放熱性能が下がればCPUやGPU温度が上がり、突然シャットダウンしたり、基板の故障につながることも。
加えて、USBやHDMI端子の接触不良、キーボードの一部キーの不反応、液晶のドット抜けやシミなどもよくあるトラブルです。
こうした不具合は写真や説明文だけでは見抜けず、実際に使ってみて初めて気付くことも多いのです。
絶対に手を出してはいけない中古PCの具体例
BIOSロック・管理者ロックのあるPC
企業払い下げの業務用パソコンの中には、BIOSにパスワードロックがかかったまま出品されているものがあります。
このロックがあると、起動順序の変更やセキュリティ設定の変更ができず、OSのクリーンインストールやLinuxの導入も困難です。
TPMやSecure Bootの有効化もできないため、Windows 11のインストールにも支障が出ます。
ロック解除にはメーカーに依頼し高額な費用が発生する場合もあり、最悪「文鎮化」することもあるので注意が必要です。
Windowsライセンスが怪しいPC
「正規ライセンス」「デジタル認証済み」といった記載にも要注意です。
企業用のボリュームライセンスを個人利用に転用している場合、正規ライセンスとして認められず、将来的に認証失効するリスクがあります。
また、Windows 11がインストールされていても、公式要件(TPM2.0やSecure Boot)を満たしていなければ非公式インストールの可能性大です。
アップデートやサポートが受けられず、再インストール時にはプロダクトキーが認証できないトラブルもよく発生しています。
外見が綺麗すぎる古いPC
外装がやたらと綺麗な古いモデルも注意しましょう。
2010年〜2013年頃のモデルでCPUが第1〜3世代Core iシリーズ、メモリがDDR3、ストレージがSATA2やIDE接続という古い規格の場合、Windows 10のサポートも厳しい状況です。
外観がきれいなだけで内部パーツは劣化している場合もあり、コンデンサやゴム部品の経年劣化は避けられません。
見た目だけで判断せず、製造年やCPU世代、ストレージ規格、OSサポート状況をしっかり確認しましょう。
安心して中古PCを買うためのチェックポイント
出品者の評価と実績
購入前に必ず出品者の評価を確認しましょう。
特にパソコンの販売実績が多いショップや専門出品者から購入するのがおすすめです。
ただし「評価が高いから安心」と思い込むのは危険。
評価が高くても要件を満たさない古いPCに無理やりWindows 11を入れて売っている例もあります。
必ず、CPUの世代やTPM対応状況、公式要件のクリア状況を自分で調べて確認する習慣を持ちましょう。
検索ワードに注意
「激安」「訳あり」「ジャンク」「動作未確認」「ノークレームノーリターン」などのキーワードが含まれている商品は、何らかの不具合や保証できないリスクが高いです。
特に初心者は手を出さないようにしましょう。
逆に「第8世代以降」「TPM 2.0対応」「メーカー整備品」「正規ライセンス」など信頼性のあるワードで検索するのがおすすめです。
写真と説明文をじっくり確認
商品ページの写真は、外観だけでなくキーボードや液晶、端子部分、バッテリーなど細部まで掲載されているかをチェックしましょう。
説明文だけでは分からない不具合や傷が写真で分かることも多いです。
また、Windowsのデスクトップ画面が載っていても、それが本当に公式サポート環境なのかは別問題。モデル名やCPU型番から、公式サイトで要件を照合するのが確実です。
実際にあった被害例
「Windows 11搭載」「高性能CPU」「SSD搭載」といった一見お得な中古ノートPCをメルカリで購入したものの、数日でフリーズや動作不良が多発。
修理店に持ち込んだところ、「そもそもWindows 11非対応の第6世代Core i5機」で、TPMもSecure Bootも非搭載。サポート外の非公式インストールだったことが判明しました。
修理の結果、Windows 10へのダウングレードで最低限は動作しましたが、性能の限界や部品の劣化で快適な利用は困難。
最終的には新品PCを購入することになり、合計費用は大幅に高くついてしまった…というケースが実際に多発しています。
まとめ
メルカリで中古PCを買うのは「目利き」と「正しい知識」が不可欠です。
スペックだけを鵜呑みにせず、OSの正規性や内部部品の劣化、BIOSロックの有無、出品者の実績など多角的にチェックしましょう。
少しでも不安がある場合は、専門店の整備済み品を選ぶのもおすすめです。
焦らずじっくり選んで、自分にぴったりの一台を見つけてください。
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