Linuxって、自由でカスタマイズ性が高くて、慣れてくると最高に楽しいOS。
だけど、その「自由さ」が初心者にとってはハードルになることもあります。
今回紹介するのは、Linux初心者が高確率でやらかしがちなミスと、それを未然に防ぐための具体的な対処法。
実際の経験や事例を交えて、できるだけわかりやすく解説していきます!
✅ ミス1:rootで常用ログインしてしまう
やりがち度:★★★★★
🧨 何が問題?
Linuxでは「root」ユーザーは絶対的な権限を持つ管理者です。
ファイルの削除・システム設定の変更など、何でもできる代わりに、一歩間違うとOS全体が壊れます。
Windowsで言えば、ずっと「管理者モード」で使ってるようなもので、ミスのリスクが高すぎます。
・誤って重要なファイルを消す
・誤操作でシステム設定を破壊
・ウイルスやスクリプトがroot権限で実行されると致命的
✅ 回避法
・普段は一般ユーザーでログイン
・管理作業が必要なときだけsudo
を使う
sudo apt update && sudo apt upgrade
・rootでログインしないように設定しておく(特にGUIログイン)
💡補足Tip:
・Ubuntu系ではインストール時に自動でsudoが設定される
・Arch系やDebianでは、sudoグループ追加を手動で行う必要がある
sudo usermod -aG sudo ユーザー名
✅ ミス2:rm -rf /
でシステム全消去する
やりがち度:★★★☆☆
🧨 何が問題?
Linuxでは、rm -rf
コマンドでフォルダごと強制削除ができます。
そのままrm -rf /
と打てば、システムの全ファイルが一瞬で消えます。
しかも、コマンド実行時に確認も何も出ないので、本当に一発アウト。
このミスは、特に以下のような状況で起きがちです:
・初心者がネットのコマンドをコピペ
・/home/user/
と打つつもりが/home/
とだけ書いてしまう
・rm -rf *
を誤ってrm -rf /
と打つ
✅ 回避法
・--no-preserve-root
が無ければ /
を消せないようになってるので、余計なオプションを使わない
・trash-cli
で安全にゴミ箱削除するのも手
・ファイルを削除する前に、ls
で中身を確認するクセをつけよう
sudo apt install trash-cli
trash-put important_file.txt
🛑 注意:
・rootユーザーでrm -rf /
できる設定もあるので、rootでの作業を減らすのが根本対策
✅ ミス3:Wi-Fiが繋がらない → ドライバ問題に気づかない
やりがち度:★★★★☆
🧨 何が問題?
Linuxは一部のWi-Fiチップ(特にBroadcom、Realtek)で、標準インストール直後には動かないことが多いです。
「ドライバがない=ネットが使えない=調べようがない」→詰む!
しかも、オフラインでのドライバインストールは超めんどい。
✅ 回避法
①インストール中にネット接続しておく(有線が理想)
②非フリーなファームウェアを追加する
・Debian系の場合:
sudo apt install firmware-iwlwifi firmware-brcm80211
・Fedora系の場合:
sudo dnf install rpmfusion-nonfree-release
③lspci
や lsusb
でデバイスを確認しよう:
lspci | grep -i network
💡補足:最近のディストリ(例:MX LinuxやLinux Mint)は、インストール時に非フリーファームウェアも選べるので初心者に優しい。
✅ ミス4:日本語入力ができない/文字化け
やりがち度:★★★★★
🧨 何が問題?
Linuxでは、日本語入力のためにIM(Input Method)フレームワークとエンジンの設定が必要です。
Windowsのように最初から「日本語IME」が使えるとは限りません。
✅ 回避法
1. 必要なパッケージを導入
Ubuntu系でおすすめ:
sudo apt install fcitx5 fcitx5-mozc
2. 環境変数を設定
echo "export GTK_IM_MODULE=fcitx" >> ~/.xprofile
echo "export QT_IM_MODULE=fcitx" >> ~/.xprofile
echo "export XMODIFIERS=\"@im=fcitx\"" >> ~/.xprofile
3. 再起動後、設定ツールでfcitxを有効化
💡IMフレームワークの違い:
-
fcitx5
: 現在の主流。軽量で高機能。 -
ibus
: GNOME系でデフォルトのことが多い。
📝文字化けが出る場合は、フォント(Noto Sans CJK、Takaoなど)の追加も検討。
✅ ミス5:ディストリごとのパッケージ管理の違いを混同
やりがち度:★★★☆☆
🧨 何が問題?
Linuxのディストリビューションによって、パッケージ管理の仕組みとコマンドが全く違います。
混ぜて使うと当然エラーになり、依存関係が壊れたりします。
✅ 回避法
ディストリ | パッケージ管理 | 例 |
---|---|---|
Ubuntu系 | APT (apt , dpkg ) |
sudo apt install |
Fedora系 | DNF (dnf , rpm ) |
sudo dnf install |
Arch系 | pacman / AUR | sudo pacman -S |
openSUSE | Zypper (zypper ) |
sudo zypper install |
🔍 自分が使っているディストリの種類とパッケージ管理ツールをまず覚えるのが大事!
💡補足:
・ArchのAURは非公式リポジトリ。一部スクリプトの品質に注意。
・初心者は基本的に公式リポジトリのみでOK。
✅ ミス6:PPAやAURを入れすぎてシステムが壊れる
やりがち度:★★★☆☆
🧨 何が問題?
非公式リポジトリ(PPAやAUR)からインストールすると、システム標準のライブラリと競合する場合があります。
最悪、apt upgrade
やpacman -Syu
でシステムが壊れることも…。
✅ 回避法
・公式リポジトリ優先、どうしても必要なら仮想環境でテストしてから
・Ubuntuで追加したPPAを削除するには:
sudo ppa-purge ppa:example/ppa-name
・AURを使うなら、信頼できるメンテナか、Star数が多いものに限定
💡補足:
・FlatpakやSnapなどのサンドボックス型パッケージも選択肢
・アプリだけ更新したい場合はFlatpakの方が安全なことも
✅ ミス7:初心者向けでないディストリから始めて挫折
やりがち度:★★★★☆
🧨 何が問題?
「LinuxならArchが最強!」という情報に釣られて、難易度が高いディストリを選んでしまうケース、非常に多いです。
インストールや初期設定がコマンドオンリーで、初心者にはハードル高すぎ。
✅ 回避法
まずは初心者に優しいディストリを選ぶのがコツ。
おすすめディストリ(2025年時点):
・Ubuntu:ド定番。情報量が圧倒的に多い
・Linux Mint:WindowsライクなUI。日本語環境も整っている
・MX Linux:軽量・安定・32bit対応。古いPCでも快適
・Zorin OS:初心者向け設計、UIが洗練されてる
💡補足:
・仮想マシンで試してから実機導入するのもおすすめ(VirtualBoxなど)
✅ まとめ
Linux初心者の「やらかし」は誰にでもあります。
むしろ、それをどう乗り越えるかが成長のチャンス。
今回紹介した7つのミスと回避策を押さえておけば、Linuxの世界をスムーズに楽しめるようになるはず。
「壊して学ぶ」文化を、恐れずに楽しんでください!
メールマガジンの登録は
↓ ↓ ↓