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PC

LinuxMintで実現する本格クリエイティブ環境【Ubuntu Studio化手順】

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近年、LinuxMintはその軽快さと扱いやすさから多くのユーザーに支持されています。
一方、クリエイター向けに特化したUbuntu Studioも高い人気を誇ります。
しかし、「Mintの快適な使い心地はそのままに、Ubuntu Studioの便利な制作環境も手に入れたい」
——そう考えたことはありませんか?
本記事では、LinuxMintをベースに、DTMや動画編集、画像編集などクリエイティブな作業に最適な環境を構築する方法を徹底解説します。
アプリの導入から低レイテンシカーネルの設定、テーマのカスタマイズまで、Mintユーザーだからこそできる“軽量で快適なUbuntu Studio風デスクトップ”の作り方を、初心者にもわかりやすくご紹介します。
これからLinuxでクリエイティブ制作に挑戦したい方、Mintの可能性を広げたい方は必見です。

LinuxMintをUbuntu Studio風にする理由・メリット

LinuxMintは初心者にも扱いやすく、動作も軽快な人気ディストリビューションです。
一方、Ubuntu Studioはクリエイター向けの多機能な環境が最初から用意されていますが、やや重いという声や、Mintほどの使い勝手を求めるユーザーもいます。
そこで、Mintの快適さを活かしつつ、音楽制作や動画編集などUbuntu Studioの便利な機能を導入することで、自分好みのクリエイター環境を作り上げることができます。
余分なソフトを入れず、必要なものだけ選んで軽量な環境を構築できるのも大きなメリットです。

Ubuntu Studioの特徴とは?

Ubuntu Studioは、主に音楽・動画・写真・グラフィック制作に特化したアプリがプリインストールされているディストリビューションです。

  • ArdourやAudacityなどの音楽編集ソフト

  • KdenliveやOBS Studioなどの動画編集ソフト

  • GIMPやInkscapeなどの画像編集ツール

  • JACKやPulseAudioの統合による低レイテンシなオーディオ環境
    また、リアルタイムカーネル(lowlatency kernel)が用意されているため、音楽制作や動画編集で発生しがちな遅延を最小限に抑える工夫がされています。

Ubuntu Studio Installerの利用

一番簡単な方法は「Ubuntu Studio Installer」を使うことです。
このツールは、Ubuntu Studioで使われているメタパッケージやリアルタイムカーネル、便利なアプリケーション群をUbuntu系ディストリビューション(Linux Mint含む)に追加導入できる公式ツールです。

手順

ターミナルを開く

以下のコマンドでubuntustudio-installerをインストール

sudo apt update
sudo apt install ubuntustudio-installer

インストーラーを起動

sudo ubuntustudio-installer

GUI画面でインストールしたい機能(オーディオ制作、グラフィック、ビデオ編集、パブリッシング、写真など)を選択し、「インストール」ボタンを押す
※リアルタイムカーネル(linux-lowlatency)もここで導入できます

主要なメディア系アプリを個別導入する方法

Ubuntu Studioでよく使われている代表的なアプリは以下の通りです。これらはLinux Mintでもすべて利用できます。

  • DAW・音楽制作
    Ardour、LMMS、Audacity、Hydrogen、Qtractor、MuseScore、Carla

  • 動画編集
    Kdenlive、Shotcut、OpenShot、OBS Studio

  • グラフィック
    GIMP、Inkscape、Krita、Darktable、Blender、MyPaint

  • 写真編集
    Darktable、RawTherapee

  • パブリッシング・DTP
    Scribus

インストール例

例えば、主要なアプリを一気にインストールしたい場合は下記コマンドを使います。

sudo apt install ardour lmms audacity hydrogen qtractor musescore carla kdenlive shotcut openshot obs-studio gimp inkscape krita darktable blender mypaint scribus rawtherapee

リアルタイム(低レイテンシ)カーネルの導入

音楽制作などでレイテンシを極限まで下げたい場合は「lowlatencyカーネル」に切り替えるとよいでしょう。

Ubuntu Studio Installer経由でもOKですが、直接導入するには:

sudo apt install linux-lowlatency
sudo update-grub

再起動後、lowlatencyカーネルで起動できます。

追加のチューニングや設定

音楽制作などの場合は「JACK Audio Connection Kit」や「Cadence」などの音声管理ツールも活用しましょう。
また、グループ設定(audioグループへの追加)や、/etc/security/limits.d/audio.confの設定も必要になる場合があります。

テーマや外観のカスタマイズ

Ubuntu Studioのデスクトップテーマ(PlasmaやXfce向けBluebird/Dark系)をMintにも適用したい場合は、「テーマ」設定から似た配色を選択できます。
KDE Plasmaを使いたい場合はsudo apt install kde-plasma-desktopで導入も可能です。

まとめ

Linux MintはUbuntu Studioと同じベース(Ubuntu)なので、Ubuntu Studio Installerを使えば、Mint上でほぼ同等のマルチメディア制作環境を手軽に実現できます
また、必要なアプリだけ個別にインストールして「自分好みのMint Studio」に仕上げるのもおすすめです。

 

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