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HP XW4600にメモリ16GBを搭載!旧型ワークステーションの限界に挑戦

HPの旧型ワークステーション「XW4600」にメモリ16GBを搭載した体験談を紹介します。

XW4600は古いながらも安定した性能を持ち、今でも活用できるマシンです。

中古市場でも比較的手頃な価格で入手できるため、コストを抑えて高性能な環境を構築したい方にとっては魅力的な選択肢となるでしょう。

しかし、公式仕様では最大メモリは8GBとされており、それを超えて16GBに増設できるのかが気になる方も多いのではないでしょうか?

特に、XW4600のような旧型ワークステーションを使い続ける場合、パフォーマンス向上のためにはメモリの増設が不可欠です。

限られたスペックの中で最大限のパフォーマンスを引き出すため、どのようなメモリを選ぶべきか、どのような手順で増設を行うべきかをしっかり理解することが大切です。

 

本記事では、実際に試した結果や手順、使用したメモリの種類、そしてパフォーマンスの変化について詳しく解説します。

さらに、増設後の使用感や実際のメリットについても詳しく紹介していきます。

HP XW4600の基本スペックとアップグレード

XW4600の基本仕様とCPUアップグレード

HP XW4600は、2007年頃に発売されたワークステーションで、以下のようなスペックを持っています。

  • CPU: Core 2 Duo E6550 から Intel Core 2 Quad Q9550s に換装

  • チップセット: Intel X38
  • メモリスロット: 4スロット(DDR2)
  • 公式最大メモリ: 8GB(2GB×4枚)
  • OS: Linux Mint 22.1
  • BIOS: Rev.1.34

16GBメモリ搭載は可能か?

公式の仕様では最大8GBとなっていますが、実際には非公式ながら16GBの認識が可能です。

これは、Intel X38チップセットが技術的には4GBモジュールをサポートできるためです。

そのため、一般的には2GB×4枚の構成が推奨されていますが、4GB×4枚のメモリを使用することで、より大容量の環境を構築することができます。

海外のサイトでは、XW4600で16GBを認識したという報告が複数寄せられており、実際に動作した事例も確認されています。

また、OSの対応状況も重要なポイントです。

Linux Mint 22.1のような最新の軽量OSでは、16GBのメモリをフル活用できるため、旧型のマシンでも快適な作業環境を維持することができます。

一方で、Windows 10を利用する場合、DDR2メモリの特性上、完全なパフォーマンスを発揮するにはやや工夫が必要になるかもしれません。

なお、Windows 11には非対応です。

 

さらに、BIOSのバージョンによっては、16GBを認識しない場合があるため、可能であれば最新のBIOSにアップデートすることを推奨します。

このように、XW4600のメモリ増設にはいくつかの注意点がありますが、適切な手順を踏めば、16GBへのアップグレードは十分に実現可能です。

実際に16GBへ増設してみた

使用したメモリ

XW4600のメモリスロットはDDR2-800(PC2-6400)Non-ECC対応なので、以下の条件を満たすメモリを用意しました。

日本では同様のメモリを入手することもできますが、価格が高騰しているため、より手頃な価格で購入できるebayを利用しました。

海外通販を活用することで、コストを抑えながら必要なパーツを手に入れることができました。

  • 種類: DDR2-800(PC2-6400)
  • 容量: 4GB×4枚
  • メーカー: ZVVN製(他のブランドでも動作実績あり)

メモリ増設手順

  1. 本体カバーを開ける: XW4600のサイドパネルを取り外します。
  2. 既存のメモリを取り外す: もともと2GB×4枚が搭載されていたので、すべて取り外します。
  3. 新しいメモリを装着: 4GB×4枚のメモリをスロットにしっかりと装着。
  4. BIOSで認識確認: 起動してBIOSで16GBが認識されているか確認。
  5. OSの起動確認: Linux Mintで16GBが問題なく使えることを確認。

メモリ増設後のパフォーマンス変化

さらに、グラフィックボードをHD7770からGTX1060に交換したことで、ゲーム性能も大幅に向上しました。

旧世代のGPUでは厳しかった3Dゲームも快適に動作し、動画編集やGPUを活用するソフトウェアのパフォーマンスも向上しています。

起動時間と動作の快適さ

メモリ増設前はOSの起動に1分以上かかることがありましたが、16GBにしたことで約30秒程度に短縮されました。

また、複数のアプリを開いた状態でもスムーズに動作するようになりました。

さらに、HDDをSSDに換装したことで起動時間が約15秒に大幅短縮されました。

アプリケーションの動作比較

項目 HDD(8GB) SSD(16GB)
OS起動時間 約60秒(HDD・8GB) 約15秒(SSD・16GB)
Chromeでのタブ同時開き 問題なし(HDD・8GB) 10個以上でも快適(SSD・16GB)
GIMP 問題なし(HDD・8GB) スムーズに動作(SSD・16GB)
仮想マシンの起動 普通(HDD・8GB) 実用レベル(SSD・16GB)

GIMPや仮想マシンを使用する場合、8GBでも十分に動作し、快適に作業を行うことができます。

ただし、大容量のファイルを扱う場合や複数のアプリケーションを同時に使用する際には、16GBの方がよりスムーズに動作します。

特にSSDを導入することで、アプリの起動時間や処理速度が大幅に向上し、全体的な作業効率もアップしました。

まとめ

XW4600は公式仕様では最大8GBまでとされていますが、DDR2-800の4GBモジュールを使用することで16GBまで増設可能であることが分かりました。

増設することで動作が快適になり、古いマシンでもまだまだ現役で活躍できることを実感しました。

また、メモリの増設だけでなく、SSDへの換装やCPUのアップグレード、グラフィックボードの交換などを組み合わせることで、より快適な作業環境を実現できます。

特に、GTX1060への換装により、3Dゲームや動画編集などの処理能力も向上し、最新のソフトウェアを扱う際にも快適に動作するようになりました。

 

もしXW4600をまだ使用している方や、中古で手に入れて改造したいと考えている方は、ぜひ16GBメモリ化を試してみてください!

加えて、SSDやGPUのアップグレードも検討すると、さらに快適な環境を手に入れることができます。

これからも旧型ワークステーションの可能性を最大限に引き出し、有効活用していきましょう!

 

 

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