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【初心者向け】Windows 10からopenSUSEへ!乗り換え完全ガイド

Windows 10からopenSUSEへの移行を検討中の方へ、初心者向けの完全ガイドをご提供します。

本記事では、移行の準備からインストール手順、そして移行後の基本的な操作方法まで、ステップバイステップで解説します。

これにより、スムーズにopenSUSEの世界へ踏み出すことができます。

openSUSEとは?

openSUSE(オープンスーゼ) は、Linuxディストリビューション(OSの一種) のひとつであり、特に安定性や使いやすさに優れたオープンソースのLinux環境です。

Novell社(現在はSUSE社)によって開発され、現在はコミュニティ主導で運営されています。

特徴

  1. 使いやすいUI
    • KDE PlasmaやGNOMEなどのデスクトップ環境を選択可能
    • Windowsライクな操作感で初心者でも馴染みやすい
  2. YaST(ヤスト)という強力な管理ツール
    • システムの設定、パッケージ管理、ネットワーク設定などをGUIで簡単に操作可能
  3. 安定性とセキュリティの高さ
    • 企業向けLinux「SUSE Linux Enterprise」と同じ技術を活用
    • 定期的なアップデートで長期的にサポートされる
  4. ローリングリリースの「Tumbleweed」と安定版「Leap」
    • Leap: 安定性重視のバージョン(企業や開発用途向け)
    • Tumbleweed: 最新のパッケージを随時適用できるローリングリリース(開発者向け)

こんな人におすすめ

  • WindowsやMacからLinuxに移行したい初心者
  • 安定したOS環境を求める開発者やサーバー管理者
  • 最新技術を試したいエンジニア(Tumbleweedが最適)

openSUSEは、安定性と先進性のバランスが取れたLinuxディストリビューション なので、初心者から上級者まで幅広いユーザーに適しています。

システム要件の確認

openSUSEを快適に動作させるために、以下のシステム要件を確認してください。

  • プロセッサ: 2GHz デュアルコア以上
  • メモリ: 2GB以上のシステムメモリ
  • ストレージ: 40GB以上の空き容量

これらの要件を満たしているか、事前に確認することが重要です。

openSUSEのダウンロードとインストールメディアの作成

openSUSEのダウンロード

openSUSEの公式サイトから、最新のISOイメージファイルをダウンロードします。インターネット接続が安定していることを確認してください。

インストールメディアの作成

ダウンロードしたISOイメージをUSBメモリに書き込むために、Rufusなどのツールを使用します。

これにより、ブート可能なUSBインストーラを作成できます。

openSUSEのインストール手順

BIOS/UEFIの設定

PCを再起動し、BIOSまたはUEFI設定画面に入り、起動順序をUSBメモリが最初になるように設定します。

これにより、USBメモリからのブートが可能になります。

インストールの開始

USBメモリから起動すると、openSUSEのインストーラが起動します。

画面の指示に従い、言語やタイムゾーンの設定を行い、インストールを進めてください。

パーティションの設定

インストール中に、ディスクのパーティション設定を行います。

初心者の方は、デフォルトの設定を使用することをお勧めします。

言語とキーボードの選択をします。

両方、日本語にします。

日本語になっているのを確認して次へをクリックします。

使用するデスクトップを選びます。

パーティション設定の提案が出るので、良ければ次へをクリックします。

時計とタイムゾーンが日本になっているのを確認して次へをクリックします。

ユーザー名とパスワードを設定します。

すべて良ければインストールします。

インストールが終わったら再起動します。

アップデート(更新)

現在のシステムを最新の状態にする(既存のパッケージを更新)

現在のシステムを最新の状態にする(既存のパッケージを更新)
sudo zypper refresh # リポジトリ情報を更新
sudo zypper update # パッケージを更新
updateは、すでにインストールされているパッケージのみを更新 します。

基本的な操作方法と初期設定

デスクトップ環境の理解

openSUSEでは、KDEやGNOMEなどのデスクトップ環境を選択できます。

各環境の特徴を理解し、自分に合ったものを選びましょう。

※日本語入力はAをクリックしてMOZCを選んだら終わりです。

ソフトウェアのインストール

openSUSEにはYaSTという強力な管理ツールがあります。

YaSTを使用して、必要なソフトウェアのインストールやシステム設定を行うことができます。

よくある質問とトラブルシューティング

ドライバの問題

特定のハードウェアが認識されない場合、openSUSEのコミュニティフォーラムや公式ドキュメントを参照して、適切なドライバをインストールしてください。

ソフトウェアの互換性

Windows専用のソフトウェアを使用したい場合、Wineなどの互換レイヤーを利用することで、動作させることが可能な場合があります。

Wineについて

リポジトリの追加

openSUSEの公式リポジトリにWineが含まれていますが、最新バージョンを使用したい場合は "Emulators:Wine" リポジトリを追加するのが推奨されます。

ターミナルを開いて以下のコマンドを実行してください:

sudo zypper ar -cfp 95 https://download.opensuse.org/repositories/Emulators:/Wine/openSUSE_Tumbleweed/ wine

リポジトリの更新

追加したリポジトリの情報を更新します:

sudo zypper refresh

Wineのインストール

以下のコマンドでWineをインストールします:

sudo zypper install wine

Winetricksのインストール

公式リポジトリからインストールするには:

sudo zypper install winetricks

インストール後、以下のコマンドでWinetricksを起動できます。

winetricks

GUIが表示され、必要なコンポーネントを選択してインストールできます。

これらの手順により、openSUSE上でWineとWinetricksを利用してWindowsアプリケーションを実行できるようになります。

GUIの有効化

Wineの設定画面を開くにはターミナルを開いて以下を入力してください:

winecfg

初回起動時には、Wineの初期セットアップが行われ、仮想Cドライブ (~/.wine/drive_c) が作成されます。
セットアップ後、以下のようなGUIの設定画面が表示されます。

winecfg の主な設定タブ

アプリケーション

  • 特定のアプリごとに異なる設定を適用可能
  • 追加 ボタンで Windowsアプリ(EXEファイル)ごとにカスタム設定 を作成できる
  • Windowsバージョン を変更すると、Windows 7, 10, 11 などの互換性 を設定できる

💡

  • Windows 7 → 旧バージョンのアプリケーション(古いゲームなど)
  • Windows 10 → 最新のソフトウェア(一般的な互換性)
  • Windows XP → 古いプログラム(特定のレガシーソフト)

まとめ

Windows 10からopenSUSEへの移行は、適切な準備と手順を踏むことで、スムーズに行うことができます。

本ガイドを参考に、新しい環境での快適なコンピューティングライフをお楽しみください。

 

 

 

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